「高収益作物次期作支援交付金」で大混乱(2020年11月24日追記あり)

今朝の地元紙の報道…、
「高収益作物次期作支援交付金」は、新型コロナウイルスの影響による需要の減少により市場価格が低落するなどの影響を受けた野菜・花き・果樹・茶等の高収益作物について、次期作に前向き
に取り組む生産者を支援し、国内外の新たな需要促進につなげるもので、農林水産省の令和2年度補正予算(24,190百万円)の目玉施策でした。
スタート時は、令和2年2月から4月の間に野菜、花き、果樹、茶について、出荷実績がある又は廃棄等により出荷できなかった生産者に対して単純に支援するもの。
【支援単価】
①基本単価 5万円/10a
②施設栽培のうち高集約型品目の単価
 施設栽培の花き、大葉及びわさび 80万円/10a
 施設栽培のマンゴー、おうとう及びぶどう 25万円/10a
 ※施設とは加温装置(空調装置)又はかん水装置がある施設で、いわゆる雨よけハウスは除く
それが突然、10月12日の生産局長通知で…、
①交付対象面積の算定に当たっては、対象期間中に出荷実績がある又は廃棄等により出荷できなかった品目のうち出荷期間を通じた売上げが前年の同期間より減少した品目の作付面積の合計の範囲となった。
②品目は野菜・花き・果樹・茶(高収益作物)ではなく、キャベツ、マンゴー、切り花(輪ギク)、茶等の分類となった。
③減収率が2割以上を示す申告書が必要になった。
という要件が追加(運用改善)になったという混乱ぶりです。
適用は既に申請済みの分に遡及させるということで、特に先行投資している農家さんは悪くないと思うのですが…。

(11月24日追記)
先月、「高収益作物次期作支援交付金」の運用が突然見直し(令和2年10月12日生産局長通知)」されたことで、交付金が減額又は交付されなくなる生産者の中には、本交付金を見込んで機械や資材に既に投資を行ってしまった方がいるという報道がありました。
これに対して、経営や取組の継続が出来なくなることがないよう、今般、本交付金において、追加の支援措置を講じることになっています。

2020年11月24日