X1点とZ2点のシュミレーション

工事種類別年間平均完成工事高(X1)と工事種類別年間平均元請完成工事高(Z2)のシュミレーション

工事種類別年間平均完成工事高(X1)と工事種類別年間平均元請完成工事高(Z2)は、金額が大きくなるほど点数が高くなる。工事種類別年間平均完成工事高(X1)と工事種類別年間平均元請完成工事高(Z2)は、いずれも直前の2年平均か3年平均か、有利な方を選ぶことができるが、どちらも同じである必要がある。また、「前回、3年平均を選んだので、今回も同じ3年平均にしなければならない」というわけではない。

【項番32】シュミレーション…2年平均か3年平均か?最終的に総合評点P点を算出して判断する。

業種 2年平均 3年平均
工事種類別年間平均完成工事高:X1点 993,647千円 969,957千円
工事種類別年間平均元請完成工事高:Z2点 10,451千円 21,085千円
工事種類別年間平均完成工事高(X1)をP点に換算

工事種類別年間平均完成工事高の2年平均と3年平均のX1点を算出し、総合評定値P点に換算する。
総合評定値:P点=0.25X1+0.15X2+0.2Y+0.25Z+0.15W

  X1点算出 P点換算 総合評定値P点
2年平均 38×993,647千円÷200,000+816=1,004 1,004×0.25=251 251点
3年平均 38×969,957千円÷200,000+816=1,000 1,000×0.25=250 250点

X1点は小数点以下切り捨て
P点は小数点以下四捨五入

工事種類別年間平均元請完成工事高(Z2)をP点に換算

工事種類別年間平均元請完成工事高の2年平均と3年平均のZ2点を算出し、総合評定値P点に換算する。
Z点=0.8Z1+0.2Z2
総合評定値:P点=0.25X1+0.15X2+0.2Y+0.25Z+0.15W

  Z2点算出 Z点算出 P点換算 総合評定値P点
2年平均 16×10,451千円÷2,000+502=585 0.2×585=117 117×0.25=29 29点
3年平均 23×21,085千円÷5,000+553=649 0.2×649=129 129×0.25=32 32点

Z点は小数点以下切り捨て
P点は小数点以下四捨五入

総合評定値P点の算出

シュミレーション結果を集計する。

  工事種類別年間平均完成工事高(X1) 工事種類別年間平均元請完成工事高(Z2) 総合評定値P点
2年平均 251点 29点 280点
3年平均 250点 32点 282点

以上から、この業種における総合評定値P点は、3年平均を採用した方が高くなる。
ただし、複数業種の経審を同時に受ける時、2年平均か3年平均かという選択は、すべての業種に対して一括で適用される。
1業種だけの経審なら単純に高い方を選べば良いが、例えば3業種など複数業種の経審を受ける時、シュミレーション結果から、どの工種を優先させるかというという選択が必要になる。(本命の業種は2年平均の方が高く、ほかの業種は3年平均の方が高い、など。)


→もどる